石巻・川の上地域とは

 

 

宮城県東部に位置する石巻は、北上川、仙台平野、三陸海岸の自然の恵みに囲まれた豊穣の地です。石巻市の北部に位置する川の上(かわのかみ)地域は、北上山地の上品山(じょうぼんさん)を望み、北上川と旧北上川の間をつなぐ追波川に面し、平野と山・川に囲まれた良質な米「ササニシキ」「ひとめぼれ」の産地です。2011年の東日本大震災にあたり、被害が大きかった大川・雄勝地区を中心に、約300世帯の方々が、川の上に集団移転することが決まっています。

上品山というシンボル
歴史は古く、山頂に万海壇と呼ばれる土壇があり万海上人の行屋跡と伝えられ(万海上人は隻眼の行者で、伊達政宗はその生まれ変わりともされる)、その後、熊野社が祀られ傍らに万海杉という巨木があり航行の目標になっていました。また上品山の名前の由来は平安時代初期の坂上田村麻呂蝦夷遠征の際に上品山高徳寺を開基した事によると伝えられています。ちなみに上品とは「品が良い」のではなく、浄土を願う修行者の最上位「上品」を表わす言葉です。