イシノマキ・カワノカミ大学

わたしたちは、石巻・川の上で、豊かな暮らしと
地域のモデルをつくるには、どうしたら良いのか長年考えてきました。
石巻のまちは、バブル崩壊以降、衰退の一途を辿っていました。
そして、2011年3月11日、東日本大震災と未曾有の津波が
石巻地域を襲いました。まさに石巻の危機と言えます。
よはいえ、文明的な危機的状況に対して、
国がおこるも、ほろびるも、まちが栄えるも、衰えるも、
ことごろき「ひと」にあります、
石巻。川の上プロジェクトでは、
新しい石巻・川の上プロジェクト、日本を生み出すべく、
旧大谷地農協の米蔵跡地から「米俵百俵」の精神で、
「ひとづくり」をはじめます。
米俵百俵は、今は、ただの百俵ですが、
後年には一万俵になるか、百万俵になるか、
はかりしれない可能性を秘めています。
危機に置かれた今だからこそ、教育が必要なのです。
100年先、300年先の石巻・川の上の未来に思いを馳せて、
世界に誇れる豊かな暮らしと地域のモデルをつくるため、
まちを耕し、ひとを育んでいきます。

 

米俵百俵の精神
戊辰戦争後、長岡藩は困窮していました。そこへ支藩の三根山藩からお見舞いとして米百俵が届きました。これを小林虎三郎は、「食えないからこそ、学校を建てて人材を育てるのだ」という信念を貫き、皆の反対を押し切って「国漢学校」を建てました。それが長岡の復興に繋がっていきました。