「地域の学び舎」づくりクラウドファンディング始動


石巻・川の上プロジェクトでは、今年4月に自習室を軸とし、教育・継承を目的とした「耕人館」と百俵館と耕人館を緩やかに結ぶ「たねもみ広場」をオープンする予定です。この活動を広くご理解いただく意味も込めて、クラウドファンディングをスタートしています。

https://camp-fire.jp/projects/view/59357#menu


現在、石巻地域の学習環境は危機的な状況であると考えています。百俵館で日々開かれる寺子屋でも肌で感じることもできますが、実際、小学6年生と中学3年生を対象にした平成29年度全国学力・学習状況調査結果によると、石巻市の児童生徒の正答率は、実施した全ての教科で全国のみならず、宮城県の値を下回っていました。また、家庭での学習時間は、ある程度まとまった時間(小学生1日1時間以上、中学生2時間以上)取り組んでいると回答した割合が、小・中学生ともに全国の値を下回りました。主な原因は「長引く仮設住宅での暮らし」「家庭環境の変化」等が挙げられます。まだまだ学習環境に悩む子供たちが石巻において少なくない現実が残されています。


そこで、私たち石巻・川の上プロジェクトでは、川の上地区に、自習室を核とした「地域の学び舎」をつくることを考えました。子供も大人も、ハンデのあるひともないひとも、お年寄りも赤ちゃんも、地域の人たちが共に学びあい、支えあい、伝承するための「地域の学び舎」をつくりたいと思います。


「耕人館」の名前の由来は、旧河北町出身で川の上・延命寺に眠る剣道範士八段の武山松五郎先生の遺文「剣道は処世大道なり、耕は尽くることなし」からくる「剣道耕人」という言葉を元にしています。広場は「未来のための種子が芽生える場所」、「世代から世代へ種を繋げる場所」という意味を込めて「たねもみ広場」と名付けることにしました。


石巻・川の上プロジェクトが掲げる「まちを耕し、ひとを育む」の理念のもと、小さな小さな場ではありますが、未来の地域、日本、世界を考えるきっかけとなる場になればと思います。細く長く地道にコツコツ活動して参りますので、どうかご支援のほどよろしくお願い致します。
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